アガサ・クリスティ 『カリブ海の秘密』感想〜ミス・マープルに対する本音 2023-12-13 アガサ・クリスティ『カリブ海の秘密』を読みました。ミス・マープルシリーズの長編9作目。 ※ この記事は感想のみ・あらすじネタバレなしです 静養のためカリブ海に旅行に行ったらそこのホテルで連続殺人事件に巻き込まれて解決までしちゃうっていう名探偵コナンばりの引き寄せ力を見せる...
アガサ・クリスティ 『魔術の殺人』魔術...とは呼べない殺人|アガサ・クリスティ 2023-09-14 ミス・マープルの長編5作目『魔術の殺人』を読みました。 アガサ・クリスティにしてはかなり冴えない感じの作品かも。。「魔術」という言葉のイメージと物語の内容に乖離がある上に、魔術のような...というほどでもない普通に想像できちゃう犯行トリックにちょっと残念感がある。 話に...
アガサ・クリスティ マザーグースが使われたアガサ・クリスティ作品 2023-01-30 アガサ・クリスティは作品の題材としてマザーグースを好んで使用しています。 マザーグースとはイギリスで古くから伝承されてきた童謡です。子守歌や子供たちの遊び歌などがあり、イギリス・アメリカで広く親しまれ教養の基礎ともなっているようです。 私自身はマザーグースなんてほと...
アガサ・クリスティ 『ポケットにライ麦を』マザーグースの不気味さを味わう〜アガサ・クリスティ 2023-01-18 被害者の遺体のポケットにはライ麦が入っていた。 日本的に言えば米粒が入っていたようなものか。 ポケットにライ麦。なぜ? 非常に奇妙で、その理由を知りたくなります。
アガサ・クリスティ 『パディントン発4時50分』ミス・アイルズバロウが選んだのは誰か? 2022-07-13 アガサ・クリスティ『 パディントン発4時50分 』を読みました。ミス・マープルのシリーズですが、マープルはあんまり出てこない。 主役はほぼ、超有能な家政婦ミス・アイルズバロウでした。 「並走する汽車の中から殺人を目撃する」という導入は面白かったし、登場人物も魅力的だし、犯...
アガサ・クリスティ 『鏡は横にひび割れて』とテニスンの詩『シャロットの姫』を読む 2022-03-08 老婦人ミス・マープルが探偵役となる『 鏡は横にひび割れて 』(1962年)。 本のタイトルは、『 シャロットの姫 』(The Lady of Shalott)という テニスン の詩の一節から引用されています。 『鏡は横にひび割れて』を読んだあと、この詩のあらすじや意味が気...
アガサ・クリスティ 『動く指』ロマンス要素多めのミステリー〜アガサ・クリスティ 2021-12-03 『 動く指 』は、アガサ・クリスティ自身が挙げた自薦十作品のうちの1つだそう(本書解説より)。 ミス・マープルシリーズの1つですがマープルは終盤まで登場せず、元軍人のジェリー(イケメン)が主人公として事件を追います。 読後の印象は「おもしろかった」より「良い話だった」とい...