有元葉子さんの本 おすすめ6選

有元葉子さんの本 おすすめ6選

有元葉子さんのおすすめ本

これまで有元葉子さんのレシピ本・エッセイ本をたくさん読んできました。

有元さんはすでに100冊以上の本を出されていると思いますが、その中でも私が特におすすめする有元葉子さんの本をご紹介します。

目次

レシピを見ないで作れるようになりましょう。

『レシピを見ないで作れるようになりましょう。』(2017年発行・SBクリエイティブ)

最初に読んだ有元葉子さんのレシピエッセイ本。この本をきっかけに、有元葉子さんのレシピや考え方について知るようになりました。

『ごはんのきほん』『ふだんの洋食』がシリーズ本として出ています。

この本を読んで得たものや本の紹介は以下の記事で詳しく書いているのですが、簡単に言うと、私の料理観を変えてくれた革命的な本でした。この本のおかげで、料理が楽しいと感じるようになった。

レシピを見ないで作るコツ。有元葉子さんのレシピ本から得たもの

レシピを見ないで作るコツ。有元葉子さんのレシピ本から得たもの

レシピを見ないで作れるようになりたい方向けに、有元葉子さんの『レシピを見ないで作れるようになりましょう。』から学んだおいしく料理を作るコツを紹介します。

有元さんはこれまで数多くの本を出されていて、私もこの『レシピを見ないで』シリーズを読んでから、有元さんの本を片っ端から読みましたが、結局このシリーズ3冊に有元さんの料理観と考え方、選りすぐりレシピのエッセンスが詰まっていると思う。

未読の方にはぜひぜひおすすめしたい1冊+シリーズ2冊です。

はじめが肝心 有元葉子の「下ごしらえ」

『はじめが肝心 有元葉子の「下ごしらえ」』(2018年発行・文化出版局)

はじめが肝心 有元葉子の「下ごしらえ」

一般的なレシピでは省略されがちな「下ごしらえ」にフォーカスした本です。

本書では「下ごしらえは料理の9割くらいを占める」と述べられています。

また「下ごしらえにより、野菜は生き生きと、魚や肉は食べやすくうまみを引き出すことができる」「下ごしらえのしかたひとつで段違いにおいしくなる」と有元さん。

私は結婚してから料理を始め、3年ほどはクックパッドなどのインターネットレシピを見てその通りに料理を作っていただけで、下ごしらえのことなんてまったく知りませんでした。

レシピに書かれていることは書かれている通りにできるけど、書かれてないことはまったくやれないし知らなかった。

子どもの頃からお母さんに料理を教わっていたり、料理教室に通う人は知っていることかもしれませんが、ちゃんと料理を教わったことがない私は青菜の処理の仕方とか、お肉や野菜の性質・切り方とか、恥ずかしくなるくらい何にもわかっていませんでした。笑

まぁ、それでもまぁまぁな料理はできていたと思いますが、この本の下ごしらえを知るだけで特に野菜はおいしく下ごしらえ&調理ができるようになったと思います。

野菜・肉・魚だけでなく、こんにゃく・豆腐・油あげ・乾物についても紹介されています。

〜心に残った3つの言葉〜

  • 「下ごしらえ力」は「料理力」
  • 野菜は鮮度がいちばん大事
  • 乾物は、いい状態のうちに下ごしらえをして、使いきることが肝心

ちゃんと食べてる?

『ちゃんと食べてる?』(2012年発行・筑摩書房)

ちゃんと食べてる?

有元葉子さんが食生活の中で大切にしている基本的なこと、元気を与えてくれる食材、調理法での心がけ、などが紹介されているエッセイ本。

レシピもいくつか掲載されていますが、レシピ本というより「有元さんの食生活や日々の生き方」をエッセイとして読みながら、料理の基礎や調理法について学ぶという雰囲気の本です。

私は特に、

  • 基礎調味料やだしの選び方
  • 春夏秋冬でどのような野菜をどのように食べるか
  • メープルシロップの効用や使い方
  • 油の選び方や有元さんが使用されている油(ごま油・オリーブオイル)

についての章がとても参考になりました。

「ちゃんと食べてる?」は、有元葉子さんの公式サイトのタイトルにもなっている言葉。

「人を元気にするのは、まず食べ物から」ということで、おいしいものを食べることで心身ともに若くいられるし、結果的に健康でいられることになるんだよということですね。

〜心に残った5つの言葉〜

  • ごはんを自分で作るコツは、完璧にやろうと思わないこと。「これがおいしそうだから」と思えるものから始めればいい
  • いちばん優先すべきは「今を充実して生きること」
  • 水増し食品に注意
  • 料理本のレシピはあくまで目安。上手になるにはくり返し作ること
  • 揚げ物は失敗の少ない簡単調理法

有元葉子の道具選び

『有元葉子の道具選び』(2003年発行・幻冬舎)

有元さんがご自身の台所で使用されている道具がこれでもかというくらいに紹介されている本。調理道具屋さんを見て回るのが好きな方にはとっても楽しい本だと思います。

まな板は木に限るという話から、鍋、たまご焼き器、中華鍋、土鍋、クイジナート、バーミックス、木べら、お玉、スプーン、ゴムべら、しゃもじ、包丁、はさみ、チーズや大根のおろし金、粉ふるい、びわこふきん、、、などなどなどなど。

もうほんとに有元さんの家の道具ぜんぶ出してきましたみたいな感じ。

実際に使われている道具の写真と、なぜその道具が良いのかという有元さんの思いとこだわりが語られていて、なんかもうすみずみにまで有元さんの道具への愛を感じます。

私はコロナ禍のとき、料理がもっと上手になりたいと思い練習を重ねるなかで調理道具も見直すようになり、その際にこの本はとても参考になりました。

掲載商品そのものを参考にするというより、道具に対する考え方を知れるのが良い。

家庭で長年料理を作りさまざまな道具を使ってきた人の観点で、調理道具を選ぶポイントとそれぞれの調理道具の良さが書かれているので、それを踏まえて自分に必要な道具を考えたり選んだりできます。

こしょう挽きやびわこふきんなど掲載されている商品のうちいくつかは実際に購入したものもあります。

もう20年前の本なので、有元さんが現在は使用されていない道具も含まれるかもしれませんが、「考え方」に関してはいつまでも変わらないものだと思います。

なお、ラバーゼの製品はこの本の発行当時はまだ発売されておらず、ボウル・ざる・バットについては「使いやすいと思うものは今のところない」「理想のものを製作中」と書かれています。どのようなボウルが理想であるかについて厳しい条件が述べられており、その後ラバーゼとして発売されることになるボウルなどがこのとき試作されていたことがわかります。

この本を読んでなるほど〜と思っていた私は、その後ラバーゼのボウル・ざる・バットのセットを購入することになりました。

ラバーゼのボウルと角バットの使い方。使い勝手は極上!

ラバーゼのボウルと角バットの使い方。使い勝手は極上!

ラバーゼのボウル・角バットのセットを購入して1年以上が経ちました。今回はこの8点セットを買った決め手と我が家での使い方、使い勝手を紹介します。

パスタの本

『パスタの本』(2021年発行・東京書籍)

パスタの本

有元さんはパスタの本も何冊か出されています。イタリアにもご自宅があるため、パスタはすっかり日常食となっているとのこと。

『パスタの本』とはなんとも直球でわかりやすいタイトルですが、この本では作りやすく見た目も素敵なパスタのレシピがたくさん紹介されています。

  • アリオ・エ・オリオのソース 20種
  • 魚介のソース 8種
  • トマトのソース 10種
  • チーズ、バター、クリームのソース 13種
  • ラグー 5種
  • 手打ちパスタのレシピ

私が自分用に作るのはいつも簡単でおいしくて失敗のないトマトソースが多いです。

本書で紹介されている「生トマトソースのパスタ」はミニトマトを使ったパスタですが、ミニトマトだけなのにこんなにフレッシュでおいしく作れるのかーと結構感動する。別にベーコンとかもなくて良い。

あとは、トマト缶を煮るだけでできるトマトソースを使ったアラビアータとか揚げなすとトマトソースのパスタをよく作ります。

掲載されているパスタレシピのいくつかは『ごはんのきほん』にも載っていますが、こちらの本は写真付きレシピなので、写真を見ながら作りたいという方はこちらの本を手に取ってみてください。

最近は YouTube やレシピサイトなどで、1つのフライパンでパスタを少量の水で茹で煮のようにしながらソースと一緒に作るレシピをよく見かけますが、有元さんのパスタレシピは王道で、大量の湯と塩でパスタを茹で、別鍋でソースを作り最後にあえるというレシピです。

使いきる。有元葉子の整理術

『使いきる。有元葉子の整理術』(2013年発行・講談社)

コロナ禍での生活中に刺さった本の1つ。有元さんがこれまでの暮らしの中で感じたこと、やってきたことが書かれています。

テーマは「片づけ」「整理整頓」「収納」「家事の進め方」「掃除」で、料理本というより生活本と言えます。

私は未熟なので掃除とか整理整頓とかそういうテーマにはまだ興味を持てなかったんですが(笑)、本書で一番興味深かったのは「家事の「流れ」を作る」の章。

特に「台所には台がないとだめ」「空きスペースがないとだめ」みたいな話は、調理道具の収納やキッチンスペースの有効活用について考えたりするのに参考になりました。

また、ふきんの運用についても勉強になりました。

ふきんについては『有元葉子の道具選び』でも触れられていますが、本書でも「ふきんがなければ始まらない」と紹介されています。

和太布ふきん、びわこふきん、その他さらしのふきん、かやふきん...と、どういったふきんをどのように使うか。使い終わったふきんをどう処理するか。

コロナ禍にこの本を読んだ当時、私は水切りかごなしで「洗った食器をふきんですぐに拭く」ということをやっていて、ふきんについてはどんなものを使うか、使ったあとに濡れたふきんをどうするか、使ったふきんをどう洗うか、みたいなことをよく考えていたんですよね。

この本を読んで、和太布ふきん、びわこふきんを使うようになりました。

ふきんを重要なものとしてここまで言及される料理研究家の方はなかなかいないのでは。さすがだと思います。

〜心に残った3つの言葉〜

  • 衣類でも寝具でも台所道具でもなんでも、自分に本当に合うものって、そんなに多くない。限られたものを最後までとことん使いきる
  • 器の収納で一番大事なのは「空き」を作ること。器の数を減らしてでも「空きを作り出す」のが重要
  • 料理も家事も人生も大事なことは一緒。要は自分を使いきること
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