アガサ・クリスティ 『マギンティ夫人は死んだ』登場人物の相関図つくってみた~アガサ・クリスティ 2022-06-20 アガサ・クリスティの42作目『 マギンティ夫人は死んだ 』。 いやぁ、長かった。最後まで読み終わったあと、冒頭の部分を読んだのはいったい何十年前だろう? と感じるほど。 なんか、いろんなことがありすぎて...。 とりあえず登場人物がめちゃくちゃ多いので、相関図を作って人...
アガサ・クリスティ 『ひらいたトランプ』容疑者は前科ありの4人~アガサ・クリスティ 2022-06-06 久しぶりに、面白さで興奮したアガサ・クリスティ作品でした。 面白い作品はいろいろあるけど、「ほぼこの人が犯人なのね!」と思わせたところからここまで連続して驚かされると、一人で読みながら「えーっ!」と声を出してしまうのもしかたないと思う。 電車の中で終盤を読んでいたら乗り...
アガサ・クリスティ 『葬儀を終えて』古典的だけど裏切らない アガサ・クリスティの王道ミステリー 2022-05-16 解説の方が「私のクリスティー・ベスト1」と推す、アガサ・クリスティの『 葬儀を終えて 』。 1953年に刊行されていて、アガサ・クリスティ作品としては44作目、ポアロものとしては25作目の小説です。 私の中でベスト1かというとそこまでではないかなぁという感じですが、読者を...
アガサ・クリスティ 『鏡は横にひび割れて』とテニスンの詩『シャロットの姫』を読む 2022-03-08 老婦人ミス・マープルが探偵役となる『 鏡は横にひび割れて 』(1962年)。 本のタイトルは、『 シャロットの姫 』(The Lady of Shalott)という テニスン の詩の一節から引用されています。 『鏡は横にひび割れて』を読んだあと、この詩のあらすじや意味が気...
アガサ・クリスティ 『白昼の悪魔』典型的なのに面白い不思議〜アガサ・クリスティ 2022-02-25 夏、小島のビーチリゾート。 美貌と完璧なスタイルを持ち、浜辺にいる全男性の視線を集める一方で女性からはことごとく嫌われる元舞台女優。 そして殺人事件。 物語の舞台も中心人物も、よくありそうな典型的な設定。 なのになぜ、こんなに面白いのか? アガサ・クリスティ『白...
アガサ・クリスティ 『メソポタミヤの殺人』新訳・旧訳読み比べ/アガサ・クリスティ 2022-02-08 アガサ・クリスティのなかで一番面白い作品は? と聞かれたら私は『アクロイド殺し』なんですが、一番好きな作品は? と聞かれたら『 メソポタミヤの殺人 』なんです。 メソポタミアの遺跡発掘現場っていう舞台にまず異境的な魅力を感じるし、語り手であるミス・レザランの語り口に引き込ま...
アガサ・クリスティ 『五匹の子豚』は5人の容疑者〜アガサ・クリスティ 2022-01-20 アガサ・クリスティの『五匹の子豚』。 「5匹の子豚? 家畜を飼ってるような田舎の農家が舞台なのかな?」 なーんて最初は思いましたが、全然違いました。 五匹の子豚 は、 5人の容疑者 。 マザーグース「五匹の子豚」に出てくる子豚になぞらえて、ポアロが5人の容疑者たちを表...
アガサ・クリスティ 『終りなき夜に生れつく』サスペンスというかホラー〜アガサ・クリスティ 2022-01-10 アガサ・クリスティが描く探偵といえばエルキュール・ポアロかミス・マープルですが、その2人が出てこない作品もあります。 『終りなき夜に生れつく』 も、探偵が登場しない作品のうちの1つ。 この作品、途中までは正直少し退屈でした。 読んでる途中、もしかして『春にして君を離れ』...
アガサ・クリスティ 『動く指』ロマンス要素多めのミステリー〜アガサ・クリスティ 2021-12-03 『 動く指 』は、アガサ・クリスティ自身が挙げた自薦十作品のうちの1つだそう(本書解説より)。 ミス・マープルシリーズの1つですがマープルは終盤まで登場せず、元軍人のジェリー(イケメン)が主人公として事件を追います。 読後の印象は「おもしろかった」より「良い話だった」とい...
アガサ・クリスティ 『ヒッコリー・ロードの殺人』アガサ・クリスティ 2021-12-01 推理小説はいつもこの人が犯人かな〜なんて考えながら読むのですが、アガサ・クリスティの作品で犯人を当てられたことがない。いやまぁ、ミステリーが好きなわりに誰の作品でもほとんど当てられないんですがw 毎回毎回自分の想像を何重にも超えてくる話の展開と魅力的な人物描写があるから、ア...