オーヤマくんでパンの二段焼きをしてみた結果

オーヤマくんでパンの二段焼きをしてみた結果

オーヤマくんでパンの二段焼きを試した結果

普段パンを焼くときには、アイリスオーヤマのコンベクションオーブン(通称オーヤマくん)を使用しています。

オーヤマくんはとても気に入って使っているのですが、小型なので天板一枚に生地が載りきらなかったり、生地同士がくっついたりしてしまうのがデメリットです。

そこで先日、天板をもう1枚購入して二段でパンを焼くようになったのですが、すごく良い感じです。

二次発酵から焼成までスムーズに進められ、二段同時焼きで焼き上がりも良いので、今回は二段焼きをした場合どんな感じになるのかを紹介したいと思います。

オーヤマくんでのパン作りについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

オーヤマくんでのパン作り。天板のサイズ感や粉量の目安など

オーヤマくんでのパン作り。天板のサイズ感や粉量の目安など

アイリスオーヤマのコンベクションオーブン(通称オーヤマくん)でパンを焼いています。安いオーブンレンジを使っていて不満があるけど高機能オーブンレンジを買うのに抵抗がある方にはおすすめです。オーヤマくんの良さと、どんな感じにパンが焼けるのかを紹介します。

目次

オーヤマくんの天板1枚で焼いていたとき

オーヤマくんの天板内寸は横 約25.8cm × 縦 約22cm ほどで、一般的なオーブンの天板に比べると小さいです。

オーヤマくんの天板サイズ

そのため、粉量200g程度のパンを一段で焼くと、隣同士がくっつくことが多いです。

バターロール焼成後

容量オーバーぎみに生地を載せることになるので、パンによっては火の回りが悪くて側面があまり色づかなかったりもします。

そこで私は、150~200gの生地でも2回に分けて焼くことが多かったです。

2回分にわけて発酵

2回に分けて焼くと、1回でまとめて焼くより断然焼き上がりがきれいです。

パンの焼きあがり

ただ、天板が1枚しかないと作業がけっこう面倒でした。

天板1枚で2回に分けて焼くときの流れとしては、

  • 最初に焼く分は天板に載せ、次に焼く分は網などに載せておく
  • 最初に焼く分は普通に二次発酵させ、次に焼く分は最初の分の進行を見計らって二次発酵させる
  • 最初の分は普通に焼成までできるが、2回目の分は1回目が焼きあがった時点でまだ二次発酵が終わっていなかったりしてオーブンの加熱状態を続けなきゃいけないことが多い(電気代が...)
  • 2回目の分を網から天板に移すとき、生地が動いたりくっついたりしてうまく移せないことが多い

そこで、天板をもう1枚購入し、2枚同時に二次発酵・焼成まで進めてみることにしました。

オーヤマくんの天板の追加購入

オーヤマくんの天板の追加購入は、アイリスオーヤマの公式ショップでのみ可能なようです。

コンベクションオーブン FVC-D15A/FVC-D15B用トレー│アイリスオーヤマ公式通販サイト

約1,700円です。

Amazon や楽天では、オーヤマくん本体は売っていますが、天板・網・ピザプレートなどの付属品は単品販売されていないようですね。

また、オーヤマくんの天板は、以前販売されていたシロカのコンベクションオーブン(SCO-213)の天板と同サイズのようですが、現在は販売されていないようです。

なので、追加購入したい場合はアイリスオーヤマの公式ショップから購入するしかないと思います。税込3,980円未満だと送料がかかるので、アイリスオーヤマの製品をいくつか合わせて購入検討すると良いと思います。

オーヤマくんで二段焼きした結果

オーヤマくんでの二段焼きは、普通のソフト系のパンであれば問題なくできます。途中で上下を入れ替えます。

オーヤマくんで二段焼き

こちらは準強力粉を使ったソフトフランス生地のパン。どれも、適度に色づいていて良い感じに焼けています。

オーヤマくんで二段焼きした焼き上がり

オーヤマくんで二段焼きした焼き上がり

予熱は、250℃・上下ヒーター/ファンで10分。
焼くときは温度設定を250℃のまま変えずに、10分経った時点で上下を入れ替え、そのあと焼き色を見ながら5~8分ほど焼きます。

今回のパンの場合、レーズンパンの天板を最初上段、ベーコンエピの天板を最初下段にして焼きました。

オーヤマくんで二段焼き

上の写真は、上下を入れ替えたあと。最初に上段に入れていたレーズンパンのほうは、すでに上部に焼き色がついています。最初に下段に入れていたエピのほうは焼き色はまだほとんどついていません。ただ、このあと上段で焼けばすぐに色づいてきます。

何回か試し焼きしてみたところ、250℃・上下ヒーター/ファンで10分予熱してから天板を2枚入れると、庫内温度はだいたい190℃くらいに下がるようです。(予熱10分後の時点では、220℃~230℃)

なので、温度ダイヤルを予熱時の250℃からずっと変えずにそのまま焼けば、実質190℃前後で焼く感じになるかなと思います。

※以前の記事にも書きましたが、オーヤマくんを利用する場合はオーブン温度計で庫内温度を把握することをおすすめします。オーブンの個体ごとに、温度の上がり方・下がり方が異なる可能性があります

二段焼きした場合の焼き加減を厳密に見ると、最初に上段に入れたパンは上部が先に焼き固まり、最初に下段に入れたパンのほうが膨らみが良く、良い感じで焼けているように思います。

ただ、家で食べる分にはほとんど気にならないですし、私は天板1枚に詰め込んで焼くよりは全然良いなと思っています。

パンの裏面。

パンの裏面

ちゃんと焼けています。

二次発酵について

私は二次発酵は二段分ともにオーブンレンジ(電子レンジ)の庫内でやっています。

2枚の天板のうち、1枚はレンジの天板の上にオーヤマくんの天板を載せて上段にセットします。レンジの底面に80~90℃程度のお湯を入れた容器を置いて、その上にもう1枚の天板を載せます。これで2枚同時に二次発酵させています。

オーヤマくんでの二次発酵

成形前からレンジ庫内にお湯の容器を置いておく(&室温によっては発酵機能を短時間かけておく)と、適度に温度・湿度が上がった状態で二次発酵が開始できます。

レンジの発酵機能は温度が安定しないというか上がらなかったり上がりすぎたりするので、5~10分程度の短時間使うくらいであまり長時間は使っていません。基本的にはレンジの庫内を密閉空間として使っている感じです。

発酵時も温度・湿度計を庫内に置いておき、温度が下がりすぎたらお湯を変えたり、上がりすぎたらレンジの扉を開けたりして温度調整をしています。

オーブンレンジとは別にオーヤマくんを持つと、レンジを発酵専用にできるのがオーヤマくんを使うメリットの1つでもあります。

オーヤマくんを使って発酵させたい場合は以下のような工夫が紹介されていますが、二段同時に発酵させるのはちょっと難しいかもしれません。

ただ、二段同時の二次発酵ができなくても、天板が2枚あるだけで作業はすごくしやすくなるので、いずれにしても2枚使いはおすすめです。

オーヤマくんは高温で焼けるのか

とはいえフランスパンなど、高温で焼く必要があるパンは二段焼きは難しいと思います。

二段焼きでなくても、うちのオーヤマくんの場合、予熱しても最高で庫内230℃程度までしか上がらないので、天板を入れて庫内温度が下がることを考えると、天板一段でも最高温度は210℃くらいかなという感じです。

ピザプレートを入れて予熱したり、天板を入れて予熱してみたこともありますが、そうするとなぜか庫内温度が予熱時点で200℃くらいから上がらなくなります。。そうすると、そのあとパンを入れるとさらに低い温度で焼くことになります。

ピザプレートは、いくら予熱して焼いても裏面の焼き色が全然つかないので、ほとんど使っていません。

私が試した限りでは、ハード系のパンを焼くときでも庫内は何もなしで予熱し、天板に載せたパンを入れるのが一番高温で焼ける気がします(一段焼き)。最初は中段(下段でも)に入れて10分ほど焼き、そのあと上段に入れて5分~焼きます。

ハード系のパンの場合、中段に入れたままだといつまで経っても表面の焼き色がつかないです。上段に入れればわりとすぐに色がつくので、中段で焼いたあと上段に入れ直す焼き方が今のところ自分の中ではベストです。

本格的な高温を望むのであればオーヤマくんは向かないのかなとは思いますが、家でパン作りを楽しむ程度であればこの焼き方でも十分かなと思ってます。

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