試験会場でのリスニング音響問題対策。お風呂でのスピーカー利用など
TOEIC では、会場によってリスニング音声が非常に聞き取りにくい場合があります。
- 音声が反響する
- 音声がこもる
- 音量が小さすぎる・大きすぎる
など。リスニングパートが始まってから音が悪いことに気づくと焦りますよね。
TOEIC では席を変えてもらうことができるので、席の移動で対応できるケースもあるかもしれません。
(広い会場の場合、後ろよりも前、壁際よりも中央のほうが聞き取りやすいです)
ただ、スペイン語試験の DELE では席の移動はできないですし、音響問題は会場の広さや設備によるところも大きく、その場では対処のしようがないことも。
そこで、音響が悪い環境にも負けないための事前のリスニング対策を2つ紹介します。
- お風呂場で、スピーカーを使ってリスニングする
- 音声を1.1〜1.2倍速でリスニングする
普段のリスニング練習から、少し高めの負荷をかけながら聞く感じです。
でも結局は、
- そもそものリスニング能力を上げる
ことが必要になってくるので、リスニング能力を上げるためのすべての学習は音響問題への対策につながると思います。
目次
お風呂場で、スピーカーを使ってリスニングする
お風呂場でスピーカーを使ってリスニング音声を流すと、試験会場で反響する音声をかなり再現できます。笑
週に何回かでもお風呂に浸かりながら聞き取りにくい音でリスニングを続ければ、良いトレーニングになります。
こうやってお風呂で聞いてみると実感するのですが、同じリスニング音声でも、反響する音はクリアな音よりもスピードが速く感じられます。
おそらく、反響音を聞き取ることに脳が余分に使われて、理解に時間がかかるのかなと。
イメージ的にはこんな感じで、
クリアな音→音声知覚→意味理解
反響する音→音声知覚→→→(音の解釈)→→→意味理解
反響する音だと、その音が何の音なのかを理解するのにまず時間がかかって、そのあとにようやく意味を理解し始めるというイメージです。
なのでこの方法は、試験会場と同じような音響に耳と脳を慣れさせるという直球な事前対策です。
私はこのような防水タイプのポータブルスピーカーを使っていますが、使うスピーカーはお風呂で使えるような防水のものであれば何でも大丈夫だと思います。
スマホで流すだけだとお風呂でも響きが弱いので、響きの強いスピーカーを使ったほうが試験会場でのリスニング音声に近くなります。
音声を1.1〜1.2倍速でリスニングする
これは普段からやっている人も多いと思うのですが、リスニング音声は1.1〜1.2倍速で聞きます。
先ほども書きましたが、反響する音はクリアな音よりも聞き取り負荷が高く、音声のスピードが速く感じられます。
なので、普段から音声のスピードを上げて聞くことで、音声知覚&意味理解のスピードを高めるというトレーニングです。
1.5倍速だとたぶん速すぎるので、リスニングのトレーニングとしては1.1〜1.2倍速くらいが一番ちょうど良いんじゃないかなと思います。
こうして普段から聞いていると、通常スピードの音声はすごくゆっくりに聞こえてくれます。
結局、そもそものリスニング力を上げるしかない
試験会場でのリスニングという点では、問題の難易度はだいたい次の3パターンがあると思います。
- 音響が悪くても理解できる簡単な文章
- クリアな音ならわかるかもしれないが、音響が悪くて理解できない文章
- クリアな音でも理解できない文章
TOEIC のリスニングでも、試験会場の音響が悪かったとしても、試験開始前に流れる音声確認のための簡単なテスト音声は多くの人は聞き取れると思います。
(テスト音声では大丈夫だと思ったのに、いざ問題が始まると「めっちゃこもって聞こえる!」となるケースは私に限らず多いのでは、、と思います)
スピーカーでお風呂場で聞くトレーニングは、上記2番目の「音響のせいで聞き取れない」問題をできるだけなくす方向性のものです。
でも、いくら音響対策をしたところで「クリアな音でも聞き取れない」問題は残るんですよね。これは純粋にリスニング力を上げるしかない。
リスニング力が高くなれば、悪い音でもたいていは聞き取れるんだと思います。
母国語である日本語で考えるとわかります。
日本語であれば、マイクで反響した音や駅のスピーカーから響いてくる音も、たいていは聞き取れると思います。聞き取りにくい音でも、文脈・背景・音の補完能力があるので、言いたいことはだいたい理解できますよね。もちろん聞き取れないケースもありますが。
なのでやっぱり、最終的にはそもそものリスニング力を上げるために地道にトレーニングを積み重ねるしかないのかなと思います。