el mañana?「朝」でも「明日」でもないmañanaの意味

el mañana?「朝」でも「明日」でもないmañanaの意味

el mañana?「朝」でも「明日」でもないmañanaの意味

スペイン語の mañana には、「朝」「午前」「明日」という意味があります。

mañana はスペイン語学習の超初期に覚える超基本単語の1つで、文法書や参考書にも「朝」「明日」などの日本語訳が載っているため、mañana の意味をわざわざ辞書で調べるという人は少ないのではと思います。

私もそうで、今回気になることがあってたぶん数年ぶりに mañana の意味を辞書で調べたんですが、そこでさらに別の意味「近い将来」なるものがあることに気づきました。

mañana に関しては「朝」か「明日」かをどう見分けるかという問題もあるので、この記事ではその点も含めて mañana の意味とそれぞれの見分け方についてまとめました。

目次

mañanaの意味①:朝・午前(女性名詞の場合)

mañana の第一の意味は、女性名詞として使われる「」「午前」という意味です。

esta mañana
今朝
a las cinco de la mañana
午前5時に
por la mañana
午前中(ラテンアメリカでは en la mañana も使われる)
Mi abuela se levanta temprano todas las mañanas.
私の祖母は毎朝早く起きる。

女性名詞なので、mañana の前には esta / estas などの指示形容詞や、la / una などの冠詞がつきます。

なので、これらの指示形容詞や冠詞がついていれば「朝」「午前」という意味になります。

ただし、de mañana は「早朝に」という意味になるのでここだけは注意です。

mañanaの意味②:明日(副詞の場合)

mañana は副詞としても使われ、その場合は「明日」という意味になります。

hasta mañana
また明日(挨拶)
desde mañana
明日から
Mañana es mi cumpleaños.
明日は私の誕生日だ。
Tengo que terminar la tarea para mañana.
明日までに宿題を終わらせなければならない。
Llamaré mañana a la agencia de viajes.
明日旅行代理店に電話するよ。
Mañana será otro día.
明日は明日の風が吹く。(慣用表現)

副詞として使われる場合は、mañana の前に指示形容詞や冠詞がつきません。文中に「mañana」と突然登場するのが副詞で、「明日」という意味になります。

mañana por la mañana だと「明日の午前中」となります。

Llegaremos a Japón mañana por la mañana.
明日の午前中に、私たちは日本に到着します。
Tengo dos exámenes mañana en la mañana.
明日の午前中、試験が2つある。

mañanaの意味③:未来・(近い)将来(男性名詞の場合)

mañana が男性名詞として使われた場合、「未来」「 (近い)将来」「(比喩的に)明日」という意味になります。

Piensa bien en el mañana.
先のことをよく考えなさい。

男性名詞なので、el mañana となります。「朝」「午前」との意味の区別は、冠詞が女性か男性かで見分けます。

よく考えると日本語にも「あすは我が身」のような表現があり、日本語の「明日」も「近い将来」の意味を含みますね。

この男性名詞としての mañana の意味、私は数年間スペイン語を学んできて実は今回初めて知りました。。

私のスペイン語の愛読書とも言える Las Grandes Preguntas de Los Niños を今回改めて読んでいたとき、次のような文章に気づいたのです。

... enséñales ... a no preocuparse por el mañana. (p.31)

私、この文の最後が por el mañana になっていることに今回初めて気づきまして。この文はもう何度も読んでいて、音読もしているのに、la mañana ではなくel mañana になっていることにこれまで気づかなかったんです。。。

だから、上の文も朝に心配なんかしないように彼らに教えてあげて」という意味だとずーっと捉えていました。

今回初めて冠詞が el になっていることに気づき、誤植? と思いつつも mañana を調べたら、この男性名詞の存在に気づいたという。

なので上の文は正しくは先のことは心配しないよう彼らに教えてあげて」という意味だったんですね。私ごときの分際でこの本に誤植を疑うなど100年早かったですね。Me da vergüenza.

la mañana に慣れていたら el mañana っていう響きはなんか変なはずなのに、ほんっとうに気づかなかった。ここまで誤読に気づかなかった自分にびっくりするわ。

文脈的に意味の区別がつきやすい場合は気づきやすいと思いますが、そうではない場合は冠詞が el か la かだけで女性名詞「朝」との区別をしないといけません。

ただ、el mañana の出現頻度は少ないとは思います。

ちなみに Las Grandes ... は私が日々のリーディングに使っている児童書です。内容はこちらの記事内で少し紹介しています。スペイン語の単語の覚え方|単語帳は使わない

Las grandes preguntas de los niños表紙

mañana の意味と見分け方のまとめ

最後に、mañana の意味と見分け方をまとめます。

mañana(女性名詞)...「朝」「午前」
見分け方:mañana の前に esta / la / una などの女性の指示形容詞・冠詞がつく

mañana(副詞)...「明日」
見分け方:mañana の前に指示形容詞・冠詞がつかない

mañana(男性名詞)...「未来」「(近い)将来」
見分け方:mañana の前に el がつく

実は辞書には上記の他にもう1つ、間投詞として「(拒絶)いやだ、まさか」という意味が掲載されています。私はまだ見聞きしたことはなく、よっぽど出てこないとは思いますが、¡Mañana! という間投詞に出会ったら拒絶の意だと理解できるようにしておいたほうが良さそうです。

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